脂漏性皮膚炎かなと思ったら

脂漏性皮膚炎は立派な皮膚の病気です。皮膚に紅斑が出たり、頭部に出来るとフケのような付着物やカサブタが出来たり、かゆみの症状が出たりすることが多いです。この痒みは、気になりだすととても我慢が出来なくなり、無性に掻いてしまいます。剥がれ落ちた皮膚の一部をフケだと勘違いしてフケ症と間違う事もあるようです。

脂漏性皮膚炎は、脂漏性という事から皮脂の分泌が多い部位に発症します。具体的には、頭部や髪の生え際、耳の中や後ろ、鼻の両脇、わきの下や胸などです。ここには、皮膚の表面を滑らかにするための皮脂を多く分泌するための皮脂腺があります。

皮脂腺からの皮脂の分泌が過剰に多く分泌されている状態の事を、脂漏と言います。脂漏性皮膚炎の脂漏は、ここから来ています。

この皮脂腺からの皮脂量は、男性ホルモンなどの影響を受けて増加したりする場合もありますので、男性ホルモン分泌が活発な年代には、脂漏性皮膚炎の発症するリスクが高まります。

脂漏性皮膚炎を発症する原因の一つに、マラセチア菌と言う皮膚表面のカビ菌があります。このマラセチア菌は、皮脂をエサにしていて遊離脂肪酸という物質を作り出します。皮脂の分泌量が多いとこの悪循環が増大し、その結果多量の遊離脂肪酸により、皮膚に炎症が発生してしまいます。

脂漏性皮膚炎の治療は、皮膚科の専門医に診察してもらう事が一番です。また、皮脂の分泌を抑えるビタミンＢ２やＢ６などを積極的に摂取することも良いです。ビタミンＢ２を多く含む食材として、豚や牛のレバーがあります。レバーが嫌いな人は、焼きのりや味付けのりなど海藻類もビタミンＢ２を多く含んでいます。ビタミンＢ６は、にんにくやまぐろに多く含まれています。ビタミンＢ２、Ｂ６は肉類に比較的多く含まれているので、おススメです。

頭部に出来た脂漏性皮膚炎で痒みがひどい場合は、痒みを抑えるシャンプーが効果的です。痒みを抑える成分のグリチルリチン酸２Ｋが多く入った、カダソンシャンプーもとても効果的です。